AA研修室 下川室長のコメント サンスケは意匠積算ソフトです。

 AA独自開発「電子サンスケ(意匠積算・見積作成)システム」について 

 <研修室下川室長>に聴く
はじめに・・・・・
意匠積算 研修室 下川室長 私、AA(エーツーシステム:以下省略)の下川正義と申します。
AA研修室で、「電子サンスケ」の自社積算技術者や「電子サンスケ」を導入されたユーザー様の研修を受け持っています。
私は、ある中堅のゼネコンに勤め、現場と積算実務の業務を経験し、独立して積算事務所を開設しました。数量積算のほとんどは設計事務所様からの仕事でした。
設計事務所の仕事は、寸法を正確に記載するなど、いわゆる根拠が確りしている事が重要です。
初期の頃は、手拾いですから計算書へきちんと大から小を追い出し寸法を記載していました。 積算の基本である各部位の数量を計算し、減していく方式で計算を進めます。全ての拾い出しが終了しても緊張感は未だ続きます。集計表の作成、更にそれを元に工種別の見積書作成が完了して、やっと緊張感が解けます。
値入作業は、長年やっていますと単価資料のどこにどの材料があるかが頭に入っていますので、半分以上は直ぐに見つかり短時間で終わります。一部業者見積を取ったり代価表の作成をします。 数量拾いの間は緊張しますが、この値入作業に入ると「ホッ」とします。

意匠積算ソフト さて、前置きが長くなりました、この「電子サンスケ」の特徴として良いところを書いて欲しいとの依頼を受けましたが、これから述べる私の意見に対して「それはあたりまえのことだろう!」とか、「それがそんなに良いところなのか?」と言ったご意見があるかも知れません。しかし、ありのまま書きます。要は皆さんご自身で「電子サンスケ」を使ってみるのが良いと思います。
今回のキャンペーン(1年間無料試用)は、私の意見を社長が取り入れて下さったことで実現しました。講習費用はかかりますが、試用には十分な時間がありますし、とても価値ある体験ができると思います。
皆様が他の積算・見積ソフトを使用されて居ても、きっとお役に立つものと信じています。


「電子サンスケ」の良いところと思われる点をわかりやすいよう箇条書きにします。
1:何でも拾えるところが好きです。 
  • 私は「電子サンスケ」で、内外装工事、雑金物、外構、躯体、鉄骨、耐火被覆、土工事、造成工事その他全てを拾います。
    もちろん、躯体などは専用ソフトと比較すると遅いかも知れませんが、どのように入れたら良いのか?とか考える時間が長かったり、複雑な形状を図面どおりに入れる作業でスピードが落ちる事はありません。
    複雑な形状の部屋や立面形状でも、単になぞるだけですので本当に簡単かつスピーディに拾い出しができます。
  • 仕上専用ソフトとしては他社のソフトの多くを知っている訳ではありませんが、電子図面を計測した寸法や面積をとことん利用するサンスケ」特有の考え方は、他社では無いように思います。この基本的な考え方がスピードに繋意匠積算がっていると思います。
  • 私が入社する前、「電子サンスケ」は概算用のソフトとしてスタートしたと聞いています。 その点からもスピード性については重視して開発したそうです。
2:データの保存忘れが無い点が好きです。 
  • AAに入るまでの直近はエクセルを頻繁に使っていましたが、データの保存を忘れるとそれまでの作業時間(数時間)を無駄にする事がありました。また、途中でエラーが出ると、やはりそれまでの作業内容がご破算になることがありました。「電子サンスケ」はデータ保存ボタンがありません。極端な場合、誰かがコンピュータの電源プラグを抜いてダウンさせたとしても、それまでのデータを復旧する機能もついています。だから安心して作業を続けられます。
3:拾い(計算書)が終わったら、業務のほとんどが終わった気持ちになれる点が好きです。 
  • 手拾い時代には、計算書作成後、集計表、工種別見積書の作成がありました。
    しかし、「電子サンスケ」は、これらを自動作成し、しかも<数量根拠集計表>や<拾い の根拠図>も自動で作成しますので、本当に楽です。<計算書終了 ≒ 積算終了>の様な気持ちになります。時間が節約できた分、数量の正否チェックなどに使えます。
  • 数量計算書で、トレース計測した寸法を元に、計算書内の矛盾もチェックしてくれます。
    計算書内では計算行を何行でも追加できますので、例えば床がカーペットで踏込部分が長尺シート等の場合、
    <−計>で長尺シートを計上しつつ、カーペットから長尺シートの面積を減じます。すると計算書内の同一部位の面積関連を全て自動で加減算し、計測した面積との整合性を見て数値に開きが出ると赤や黄色の警告を出してくれます。何行にも渡って材料を計上した場合、一見するだけではその正否はわからないものです。でも「電子サンスケ」がそれをチェックしてくれますから安心して作業を進めることができます。
  • 更に、全体の概算チェック機能もありますから安心して使用できます。今後は個数ものなどのチェック機能も付けてくれる事を希望しています。
4:手拾いに近い操作性が好きです。 
  • 画面上の図面をなぞるだけで、床・巾木・壁・天井・廻縁・柱などの部位の計算式が出る 点などはスピードが出ます。私はAAで躯体積算や鉄骨積算ソフトなども使用していますが、 複雑な形状をどのように入れようか迷う時間の意匠積算方が長いと感じます。
    積算は迷う事無く、どんどん計算を進めれば、前に進み、気が付けば作業が終わっています。 その事から、手拾いが出来る人は、操作に迷うことなく、「どのように入れようか?」とか考え る事が無い点などは「サンスケ」の使い心地の良い点だと思います。気持ち良く進められます。
5:計測した線分情報を出来るだけ有効活用している点が好きです。 
  • 計測した線分に建具をおくと隣り合う部屋の両方の壁から開口面積を控除します。巾木控除も建具取付レベルに合わせて自動で控除を判断しますが、直接指示も可能です。また計算書で直接壁の計算式に建具を入れる場合でも巾木控除の判断を促します。手拾いでは、開口部がある壁の腰仕上げの拾いは少し時間がかかりますが、「電子サンスケ」では高さ情報さえ与えると全て自動で計算式を作成します。
    更に、壁に属性(種類)を与えることで下地材や仕上材が異なる壁の計算式を自動で作成す る点がスピードを生み出せると感じています。
    一部屋をしっかり材料セットし<指定合成複写>をかけると、それぞれの同じ特性の壁を 見分けて材料を複写してくれますので、マンションなどで、1タイプをしっかり仕上げた後は驚異的に早く仕上ります。
  • 私はAAに入る前、あるメーカーの積算専用ソフトを使用した事があります。そのソフト は材料をセットしてから計算式を入れていきます。他のソフトも大体同じようなものと聴いていました。材料が先か、計算式が先かの違いはありますが。その積算専用ソフトは一部屋をしっかりと仕上げた後、複写して各部位の計算式だけ書き換えていくやり方でした。
    しかし、「電子サンスケ」は、その逆で、先に全ての部屋を計測すると各部位の計算式が出来上がっ意匠積算ソフトています。ですから、基本となる部屋の各部位に材料をセットすると、壁の種類や下地材・仕上材の違いを見分けて自動で各部位に複写してくれます。
    もちろん、個々の部屋で細かく拾う部分は、計算書を開いての確認は必要になります。 計測が終わって、材料を1/3くらいセットすると一気に作業は加速します。仕上・下地材を同時にセットしたり、本当は修正機能なのですが、<一括修正機能>で、一括材料セットもできます。
6:あれこれ考えず進められて計算書で細かい事もできる「電子サンスケ」が好きです。 
  • 私にとっても、現在開発が進んでいるLGSの開口補強や耐火シール材などを全自動拾いする機能などは便利で、うれしい事ですが、積算は最終的には人間が拾わなくてはならない事を考えると、使い易さと小回りが効く事が一番だと思います。
    便利な機能は、いざ例外が出るとそこで作業が止まってしまいます。ですから、あれこれ考えず作業が止まらず進められる事はとても大切だと思います。通常のソフトでは、材料のコメント(注釈)が10項目位あると工種別集計した後で見積明細書に記載する事になります。後でやる作業が残ると計上漏れが出たりします。また、計算書が終わった段階で終了とはいきません。でも「電子サンスケ」は拾いながらそれらを全て処理できるので意匠積算す。
    参照用の図面もたった2秒で貼付けできます。図面番号を入れながらピンポイント拡大図が貼付くので後から第三者が確認しても見やすく、分かり易いです。拡大図の貼付いたエクセル見積書をお取引先に渡す事もできます。
7:画面上で図面を自由に拡大縮小できるので目が疲れにくい点が好きです。 
  • 電子図面を計測するので、縮尺が狂っていても自動縮尺補正したり、ピッチの短い1/500のスケールを見ることも無いので目への負担も軽減します。
  • 私はこれなら80歳を過ぎても積算が出来るような気がします。もちろん積算したいという気力が充実していればですが。
★総論すると、 
意匠積算「電子サンスケ」のように積算業務のスピードを意識しながらも、ほとんど手拾い方式で、計算書が仕上がったら作業が終わっているようなソフトは、世の中にあまり無いのではないかと思います。
★手拾い時代を思い出し、「電子サンスケ」はどの様なソフトかと考えると。 
三角スケールと電卓、そして優秀なアシスタントが、一つのソフトの中に入っている様な 気がします。
素人が「電子サンスケ」を手にしても、価値は無いと思いますが、積算のプロが手にしたな ら「作業が止まる事無く」「何でも拾えて自動集計」、しかも自由で簡単にできるのですから、 本当にここまでやって良いのかな?と思ったくらいです。
意匠積算それと通常の住宅などでも「電子サンスケ」の仕上材料拾い出しは早いと実感しますが、 特老・病院・幼稚園・保育園・ホテルなど腰仕上げが多い物件、またお風呂屋さんの様に壁 以外の垂壁、床からの立上りが多いごちゃごちゃした物件ではその凄さ(簡単でスピード) をいつも感じさせられます。本当に頼りになります。形が一定でない外構、回廊のように入 り組んで回り込む内外の廊下、曲面を多用した物件などでもスピードが落ちないのです。

 もし私が独立して積算するとしたら、「電子サンスケ」の様な柔軟でスピードを出せるソ フトを選択します。
特に積算の実務では、お客様から<棟別の工種別見積書>が欲しいとのご要望があります。 「電子サンスケ」はその様なご要望にも対応できます。 また、共用部・住宅部・店舗・事意匠積算 研修室 下川室長務所などの区分別に、並べた見積書も簡単に出せます。
役所物件などでは提出を希望される場合もある<数量根拠集計表>などは手で作成すると大変な作業ですが、これらも自動で作成します。
また、計測寸法を記入した根拠図も自動で出します。
私の経験上、設計事務所様でもゼネコン・工務店様でも重宝する積算見積作成ソフトだと思います。個々の便利な機能は色々あるのですが、これは実体験することでその良さを知る事ができると思います。
資料もほとんどがエクセルデータに変換して役所にも提出できますので、積算をする企業に一台だけでもとお勧めしたい内容です。
今回はコスト面でも個人で検討できる内容だと思います。個人が専用の積算・見積システムを所有できる時代に入ったのだと実感します。 とにかく、凄いチャンスだと思います。
是非、一度確かめて頂ければ幸いです。
有限会社 エーツーシステム
積算実務研修室 室長 下川 正義 
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